吉田衣玖(3年/MF/札幌東)
「そういうものである」
これで楽に生きてきた。
やらなきゃいけないこと、自分ではどうしようもできないこと、辛いこと、に直面した時、出来るだけ直面しないように「そういうもの」として固定化する。あたかも当たり前のことで、自分の干渉の余地がないこととして感情が届かない場所に避けて置いておく。
バイト、高校までの授業、めんどくさい仕事、嫌な人間関係、これらを「嫌とかめんどくさいとか辛いとかいう感情を抱くもの」ではなく、「あるからやるもの」だとさせる。
サッカーでいうと、怪我とかも。決して怪我する前から当たり前と思ってるわけじゃなくて、怪我をしてから、それを後悔とか絶望とかからなるべく早く切り離す。一昨年に膝の手術が決まった時も、「半年サッカーができなくなってしまった」でも「半年後にサッカーができる」でもなく、「半年サッカーができない」という事実だけを、「そういうものだ」として、辛いという感情から遠退けた。だから別に辛くなかったしもうその時のことはあんまり覚えてない。
これは意識してしていることとかじゃなくて、勝手になっちゃう防衛本能みたいなもので、これからも、社会人になれたらこれからの方が、いっぱい諦めてたくさん発動するんだと思う。避けたものが積み重なって果てしなく大きく見えてしまうかもしれない。それが侵食してきてあまり感情の動かない人になるかもしれない。
けど、だからこそ、今は自分の感情が動くものにたくさん触れてその感情を大切にしたい。幸福なことに、今は喜んでちょっと怒って悲しんでとても楽しく過ごしている。
全部とても大切。

