居場所

森大靖(3年/CB/鎌倉学園)

『終わりの見えない暗闇の中、歩き続けても、その一歩は、前に進んでいるのかすら分からない。』

昨シーズンはずっとこんな感覚だった。

今年こそ絶対追いついてやると思った先輩との差は広がる一方で、周りの同期・後輩たちが確実に成長している中、自分は何もできず、いつ復帰できるかもわからないまま、ただただ焦燥感に襲われ続け、いつの日かその焦りにすら麻痺してしまい、何も感じなくなっていった。

部活がこんなにも他人ごとのように感じてしまうのは、人生で初めてだった。

去年、僕はたくさんミスをした。

多分、こんなにも一年間でポンコツと言われたことはないくらい言われたし、今まで、お茶目な自分を可愛げがあると思っていたが、全くそんなことを言えないくらいのレベルで色々やらかしてしまった。

総務として、主審として、一人の友達として、一人の人として。

情けなかった。怪我でまともにプレーもできず、ただただやらかしている先輩。

後輩とはどう接すればいいのかわからなかったし、注がれる視線は鋭く感じた。

同期からも、朝練でのひと悶着や、新人戦などいろいろなことを指摘された。

先輩からは、「いつ治るのか」と聞かれ、毎回「わかりません。」と返すほかなかった。

正直、部活の居心地は自分にとって過去最悪だったし、責任という二文字に押しつぶされる日々だった。

チームが勝利に向かってひたすら努力していて、怪我している自分にでさえチャンスをくれていたにもかかわらず、そのチームに迷惑しかかけていないという現実から目を背けたかった。

ただ、こんな僕の復帰を待ち望んでいる人がいた。

インスタの練習風景ストーリーを毎日チェックして、自分のことを探して、それっぽい人を見つけたときには、スクショまでして送ってくれる人。

もちろんそこに、自分は映っていないけれど、早く復帰してプレーしている姿を一日でも早く見せたかった。

そして、どんなに長引いても自分のことを見捨てずに、一緒にずっと怪我と向き合ってくれた高橋さん。

多分、高橋さんがいなかったら、今頃、自分はサッカー部にいなかったんじゃないかと思うくらい大きい存在です。

朝練でのランや、汗だくになるリハビリ。高橋さんのおかげで自分は、日々成長できていることを実感できたし、それだけが当時のサッカー部でのやりがいだった。

そして、同期。

なんだかんだ、練習後、飯に行ったり、年目会でふざけ合ったり、家で一緒に過ごす時間は、楽しいし、自分にとってかけがえのない宝物だと思う。

去年はできなかったけど、今年こそみんなと一緒に朝練できるという状況に、一人めちゃくちゃわくわくしていて夜も眠れないので、遅刻しないように気を付けます。

もうあと2年、出し切ろうぜ。

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