早坂天斗(3年/ボランチ/川和高校)
2025年11月4日18:00頃
六鶴の前でかけさんを待つ
何回目のかけさんとのサシ飯だろうか
いつも自分が遅れることの方が多い気がするから今日の遅刻は許してやろう
かけさんと合流
入店、着席
いつも通りサッカーの話をする
油そば到着
かけさんは気分屋である。
1日、いや5分で言うことが変わることが多々ある。
落ち込んでそうな日も次の日にはケロッとしてることもある。
でも今日はかなり落ち込んでいる様子だ。
かけさん「サッカーへのモチベが本当にない」
「続けられないかも」
「大学生だし他にもやりたいこといっぱいあるし」
早坂「それ逃げてるだけじゃね?」
「やると決めたらやりきるべきじゃね」
かけさん「じゃあてんとは何でサッカー続けてるの?(泣)」
早坂「…」
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「なぜ自分はサッカーを続けているのか?」
そんな言葉が心の中で浮かんだ。
高校時代を思い出す。
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名門川和高校は文武両道を志している学校だ。
ほとんどの人が部活に所属し、勉強も頑張るような環境。
中3の学校説明会で当時の生徒会長が「部活勉強全て100%で頑張る学校です!」と言っていたのが印象に残っている。
そのため、自分も当然58期としてサッカー部に入り週6(週6練習日+1フリー日)で部活をこなしながらも全力で勉強()をする日々を過ごしていた。
川和高校サッカー部は衝撃だった。
水捌けが悪すぎる土グラウンド、早朝水抜き、早弁当たり前、グラウンド整備、桁違いの止めて蹴る練習、修学旅行での朝練、人工芝(玄海田公園)でのフィジカルTR、無限ゴール3つPK、33、2010。
自分が1年時の当時のキャプテンが雨の中水抜きをしている時に「雨よりも早く水を抜け!」と言っていた時はやばいところに来てしまったと感じたし、午前練したあとに午後の公式戦のボールボーイをしていたら急にK1のチームとの練習試合が決まってボコボコにされるためだけに新横浜FPに移動したこともあったし、先生基準で自分たちが頑張ってると認められるまで終わらないラントレも何回もした。
色々上げ出したらキリがない。
同期とは愚痴を言い合いながらも大変かつ充実した毎日を送っていた。
そんな中忘れられないことが起こった。
選手権2次予選進出を決めた次の日、同期から「部活を辞める決断をした」と聞かされた。
同期全員で話し合いをしたが、止めることはできなかった。
翌日、その同期2人は先生に退部の意思を伝えに行った。
残り2ヶ月ちょっとで引退という時期に、一緒に頑張ってきた仲間とこんな別れになるのかと悲しくなった。
だけど、先生が2人の退部を止めた。止めてくれた。
グラウンドでの練習中、その2人がスパイクを履いて走ってくるのが見えた時は言葉にできない感情が一気に溢れ出してきた。
結局そこから地獄の夏を乗り切って誰も辞めることなく全員で9月末にサッカー部を引退した。
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もし全員で引退をしていなかったら、夏休みにみんなで酒飲んで暴れたりできなかった。
もし誰かが欠けていたら、同窓会の後に集まって朝まで思い出を語り合うことはできなかった。
もしあの時全員で終われてなかったら、辛かったこともきつかったことも全部最高の思い出にはなってなかった。
「なぜ自分はサッカーを続けているのか?」
それはまだ自分でもわからない。
大学生の貴重な時間をサッカーに捧げるべきなのかもわからない。
でも、同期とはあと2シーズンだけの付き合いじゃなくて一生付き合っていく仲間だ。
誰かが結婚したら集まるだろうし、大沢と山内が何かやらかしても集まるだろうし、岸のプレミアリーグ監督就任の記事が出ても集まるだろう。
その時に、全員で馬鹿騒ぎして笑って思い出話をしたい。
『全員で』
今はきついこと、大変なこと、上手くいかないことがあるかもしれない。
誰かがサッカー部を辞めたくなることもあるかもしれない。
でも、誰1人辞めて欲しくないし、きつい奴がいたら俺が絶対そばにいる。
約束する。
俺は先生にそうやって教わったから。
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かけさん「じゃあてんとは何でサッカー続けてるの?(泣)」
早坂「サッカーを続けた先にある最高の景色を全員で見たいから」
かけさん「……???」
(あとがき)
かけさんにはちょっとカッコつけてしまったので当時は「何言ってんだこいつ」と思われたでしょう。でもこれが本心です。
自分は同期に「心の壁を作るなよ」と言われるくらいあんまり心を開けていないらしいです。ごめんなさい。言ってないだけでみんなのこと結構好きです。
いつもありがとう
#たのはたイズム

