リベンジ

湯澤隼祐(1年/MF/城北高校)

初めまして、1年の湯澤隼祐です。自分は医学部医学科に所属しています。医学部は特殊で、医学生のほとんどは医学部部活で活動しています。なぜ自分が医学部部活ではなく、体育会サッカー部を選んだのか、その経緯と意気込みを書きました。最後まで読んでもらえると嬉しいです!
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去年の10月12日、都大会で東海大菅生高校にPK戦の末敗れて、高校サッカーを引退した。一昨年のこの時期も同じ舞台で、同じ相手に延長戦の後に敗れて先輩と涙を流したとき、絶対にリベンジすると決めたのに。周りから見れば、スポーツ推薦で進学した上手い選手が多い菅生と、そうではない城北との試合は、菅生が勝って当然だったかもしれない。けど、2年連続で戦った試合は、負けて当然というような試合じゃなくて、どっちが勝ってもおかしくなかった。でも負けて、周りからは、「やっぱり強かったね、PKまで行ったんなら良くやったよ」って言われる。それがすごい悔しかった。結果が全てだなと思ったし、いつもの練習からもっとやれることがあったなって思った。

今振り返ると、去年の1年間はこれまでの人生でいちばん大変な1年間だったけど、楽しい1年間だった。小中学校のときも学校のサッカーチームでサッカーを続けてきた自分にとって、小中クラブチームでやってきた仲間と共に格上の相手と戦えることは最高で、めちゃめちゃ楽しかった。なぜか自分がキャプテンになって苦労したことも多かったけど、やっぱり試合で勝ったときよりも嬉しいことはなかった。だけど、都大会でジャイアントキリングを起こすことを目標にやってきた自分達にとって、最後に勝てなかったことが心に残った。

引退してから10月のうちは、菅生ともう一回試合がしたくて全然勉強に集中できなかった。だから、大学でもサッカーを続けようと決めて、志望校を上げて、無理やり勉強した。五大戦が開催されると知ったときは、東大を目指していたチームメイトと、来年は七大戦にして対決しようって話をして、モチベーションを上げていた。

北大に合格したあとも、もちろんサッカー部に入る気満々だった。けど、意外と意志は固くなかったようで、入学してから少し気持ちが揺らぎ始めた。というのも、学部のオリエンテーションで、色んな部活の勧誘を受けて、新しくできた友達と新歓に参加しているうちに、大学生っぽい生活に憧れ始めてしまったからだ。先輩たちはみんな優しいし、楽しそうだし、おまけに可愛い人たちもいて、男子校出身の自分にはかなりのダメージだった。東大を目指していたやつも数点差で落ちてしまったし、医学生は縦の繋がりが大切だとか、勉強も2年生からかなり大変だとか聞いて、だんだんサッカー部に入って後悔しないだろうかと不安になってきた。結局、医学部ボート部に入って、楽しい大学生活が始まる…と思っていたのに、流星くんに機会をもらって、練習試合に参加することになってしまった。

正直、練習試合の前はサッカーやめようかなって思っていた。けど、練習試合の最中、だんだん気持ちが変わってきた。やっぱりサッカーよりおもしろいものはないと気付いて、高校サッカーの悔しさも思い出した。なんでサッカーやめようと思っていたのかよく分からなくなってきた。

やっぱりサッカーを続けて、高校時代のリベンジを果たしたい。それは、このチームで全国大会に出場すること。今の自分はまだまだ足りないことが多いけど、もっと上手くなりたい。大学サッカーを辞めるとき、もう悔しい思いをしたくない。今度こそジャイアントキリングを果たして、絶対にリベンジするぞ!!!!!!

#30 湯澤隼祐

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