1部に昇格するシーズンの主将は、歴代の北大サッカー部主将の中でも片手で数えられくらいの人数ではないだろうか。楽しみで仕方がないこの感情を持つことが出来る自分はとても幸せであろう。思い返せば2年前の10月、自分は、2部降格が決まったあの日、東海戦のピッチの中に自分はいなかった。正確に言えば、ふてくされながらピッチ(コーナーフラッグ)から2メートル離れた場所でボールボーイをしていた。自分がピッチに立っていなかったのが納得いかなくて、自分が出場しないチームが負けて嬉しいとさえ思っていた。先輩たちの涙には納得がいかなかった。もっと試合に出たかったし、もっと点を決めたかったし、強い相手と強い味方とサッカーがしたかった。それから2年が経つ今でもあの年の悔しさは忘れていない。やっとその悔しさをぶつけるチャンスが来たと考えると楽しみで仕方ない。その環境を作ってくれた先輩、同期、後輩、今までサッカーを続けた俺ありがとう。結構前の先輩で1部得点王に輝いた先輩がいたと知っている。その方を目標に。
同期、後輩へ
これから自分たちは、1部リーグの厳しい環境に身を置くことになる。1部リーグで戦える環境に身を置くことが本当に幸せなことで、一緒に戦う相手選手、試合をさばいてくれる審判などすべてのレベルが上がる。そんな環境がどんなに幸せかそれを理解してほしい。この舞台に立たせてくれた先輩や同期、後輩、マネージャー、観戦が出来ない中も応援してくれたOBや保護者の方には精一杯の感謝をしてほしい。サッカーを精一杯楽しんでほしい。
アイリーグ、学生リーグにかかわらず、ベンチ外になった選手の想いやOBや保護者の応援があってそのピッチに立てていると考えれば自ずと行動が変わる。この冬は、そのような思いを胸に、選手として、また一人の人間として成長してほしい。2年前には自分の結果や自分の出場のことしか考えていなかった自分もここまで成長したのかと思うと我ながらキャプテンぽくなったなと思う。もしかつての自分と同じ感情を持つ後輩が居れば、それは大歓迎。人間ふてくされるのは仕方ない。悔しいのは仕方ない。ふてくされて強くなれれば全く問題ないし、先輩にかみついてくる後輩、いやスアレスがいればめちゃくちゃ歓迎する。とりあえず、サッカーを楽しんで、その環境を作れるように尽力したいと思う。それがキャプテン、最高学年としての仕事でもあるので。
それぞれの地域から集まり、自分と違う過去を持った仲間と一緒にサッカーをして勝利を目指せるこの環境に感謝して飽くなき向上心を持ちサッカーを楽しもう。
応援してくださる皆様へ
日頃より北海道大学体育会サッカー部を応援していただき、誠にありがとうございます。この度、私たち北大サッカー部は悲願の北海道学生サッカーリーグ1部リーグ昇格を達成することが出来ました。これは偏に皆様の応援のおかげです。今年は、クラウドファンディングを行い、皆様のご協力のおかげで新ユニフォームを作成し、選手全員が皆様の協力を得て作ることが出来たユニフォームを着用して試合に出場することが出来ました。ご協力ありがとうございました。また、会場で観戦できない中、各種SNSで頂いたお言葉や応援メッセージなどはとても私たちの力になりました。来年も同様にまたそれ以上に、熱い応援メッセージ等よろしくお願いします。再来年、北大サッカー部は100周年を迎えます。来年、自分がキャプテンになる年は99周年を迎えます。そして自分の誕生日は1999年9月9日です。何が言いたいのかというとこれはおそらく何かの縁だと思います。自分にとっても北大サッカー部にとっても来年は良い年になるような気がしてなりません。
冗談は置いといて、来年のこの時期に皆様に良い報告が出来るように部員一同成長し、精進して参ります。皆様、来年も応援よろしくお願いします。北大サッカー部公式Instagram、Facebook、Twitterそれぞれ更新しております。お時間ある際にチェックをお願いします。
北海道大学体育会サッカー部 主将 井田 海渡