森 大靖(2年/DF/鎌倉学園高校)
こんにちは。新2年の森大靖です。
前回のブログでは、自分のサッカーへの向き合い方について書きましたが、今回はこの1年間、北大サッカー部で過ごす中で感じたことを綴ってみようと思います。
(以下、敬語略)
大学に入って最初の数ヶ月、私は
「人生は楽しんだもん勝ち」
そう思ってた。
どんなことも楽しめたほうが上手くいく。少なくともサッカーにおいては、それが正解だと信じてたし、そこに自分の甘さが潜んでいることなんて、考えもしなかった。
そんな中で迎えた、サテライトリーグ最終節・札大戦。初めてキャプテンマークを巻いてピッチに立った。
前半は押し込まれる展開だったものの、なんとか0で耐えた。後半、とうまのゴールで先制して、「札大に勝てるかもしれない」という高揚感が、時間が進むごとにどんどん大きくなっていった。
でも結果は、立て続けの2失点で逆転負け。
気づいたら地面を叩いている自分がいた。
自分の無力さが、ただただ悔しかった。
そして迎えたIリーグ準決勝、またしても札大戦。
全国出場のチャンスが絶たれた。
試合後のミーティングで、思わず口から出た言葉があった。
「試合を楽しむことが一番」と。
次の日の練習で、てんとに言われた。
「お前、あれはないよ」って。
何も言い返せなかった。
自分でも、どこかで気づいてたから。
どんなに内容が良くても、残るのは“結果”という二文字だけ。
全国に行けたか、行けなかったか。
勝負の世界では、勝った者だけが報われる。
負けていいことなんてありやしない。
だからこそ、今年はより「勝利」という二文字に、自分のすべてを懸けて挑みたい。
よし、これで俺のブログは終わり。
4月7日に投稿されたブログをみてこう思った。
「達也と全く一緒や」
というわけで少し付け足させてもらいます。
サッカー部を通してサッカー以外で成長できたことについて書きたいと思います。
長くなると思うのですけど、ぜひ読んでほしいです。
自分には、これといった夢もなく、ただ部活をこなし、バイトも抱え、大学の授業を睡魔に襲われながら聞き、暇な時間はリールを眺め、テスト前夜に知識を詰め込み、何とか単位を取るような大学生活を送っていた。
そんな日々を過ごしていると、
「なんのために自分は大学に入ったのだろう。高校時代の自分はもっと、目標に向かって勉強していたじゃないか。落ちぶれたもんだなあ。」
と日々、自分の弱さに嫌気がさしていた。
「部活が忙しいからしょうがない。休養も必要」だと部活を言い訳に、こんな弱い自分を正当化していたのかもしれない。
そんな自分に転機が訪れた。
きっかけは、五大戦のパンフレット、ホームページ制作からだった。
なんとなく、新たな挑戦の一つである五大戦開催に向けて自分にも何かできないかと思い、パンフレット及びホームページ制作をしてみたいと言い、新しいことに挑戦してみた。パンフレットはデザインを姉に伝えたら完成していた。(感謝)
ウェブサイトに関しては、最初からコードを使って作るのは、あまりに時間が足りなかったため、ノーコードでサイト作成できるツールを使い、何の知識もなかったのでYouTubeで作り方を調べて作成した。
この経験を通して、夢のない自分にとって、「自分の想像力を形にして、何か物を作りだし誰かにそれを評価してもらえる楽しさ」に少し、気づくことができたのかもしれない。
その後、春休みに、うまくバイトに入ることができず、何の予定もない日が続いた。
新しいバイト探して掛け持ちしようかな、とも思ったが、そこである一つの考えが生まれた。
「どうせバイトするなら、自分の将来の強みにしたいプログラミングとか勉強してみようかなあ」と思い、CS50を使って勉強していると、当たり前のように使っているパソコンや、ウェブサイトの見え方も変わって行き、また何より、プログラミングをして自分のコード通りに、システムが作動した瞬間の気持ちよさはくせになるものがあった。
自分の今の目標は、「HIKAKINなど有名インフルエンサーにゲーム実況してもらえるような画期的なゲームを作ってみたい」である。
『スイカゲーム』や、『8192分の1』、『ただただ天空に登っていくゲーム』『ただただ穴を掘るゲーム』など、単純な設定のゲームがこんなにも世界で人気になっているのであれば、自分が勉強している化学分野の知識と組み合わせて教育的でかつ面白いゲームを作ってみたいなとも思っている。
それがお金に変わればなおいいなと、趣味感覚でやっている。
「自分の想像力、アイデアが人の役に立ち、お金に変わる」
こんなにもロマンがあり、やりがいのある趣味に出会えただけでも、春休みいい過ごし方をしたなと、今になって少し嬉しく思う。
正直この目標が、どれほどリアルとかけ離れているかは勉強すればするほどわかると思うが、ケガをしてろくにサッカーもできない今の自分にとって、この目標に向かい挑戦している今が、今までの大学生活で1番充実していると言っても過言ではない。
先輩たちには五大戦を0から作り実現している人や、留学をして世界に目を向けている人など、自分にはない視点を持っている人がたくさんいる。そんな人と一緒に切磋琢磨することは、自分にとって最も貴重で有意義で、刺激的で、自分が求めていた大学生の在り方といっても過言ではない。
自分にとって、サッカー部はサッカーの技術や、フィジカルを成長させるものではなく、自分の大学生としての在り方をこの一年を通して教えてくれたと思っている。
今年、自分がどれだけ成長できるか、ワクワクが止まらない。
#44 森大靖