上野達也(2年/栃木高校)
こんにちは、新2年の上野達也です。
今回ブログを書く機会を頂いたので、北大サッカー部での1年間を振り返ろうと思います。拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
北大サッカー部の人たちは本気でサッカーに取り組んでいて本当に尊敬する。トレセンに行けば必ず誰か筋トレをしているし、練習がない日でもグラウンドには自主練に勤しむ選手がいる。全員がそれぞれの勝利のために努力している。この環境は、サッカーを行う上で当たり前だと思う人もいるかもしれないけれど、ゆるい雰囲気のチームにしか所属してこなかった自分にとって、この環境は初めてだった。みんなに比べて自分はどうだっただろうか。筋トレはやってる風だったし、自主練なんて行こうともしなかった。みんなのサッカーに対する熱量、勝利への執念についていけなかった。特に去年の6月に足の怪我をしたときは、チームに置いていかれている感覚がすごくあって、それに耐えられなくて練習の時間は逃げるようにトレセンに行き、なんとなく筋トレをする日々だった。自分は今まで勝ちにこだわるというよりも遊び感覚で楽しむことを優先していた。「勝利=楽しい」という発想が少しはあったけれど、別にそこまで本気でやるよりも友達と遊び半分でボールを蹴っている方が楽しいと思っていた。今考えると負けを恐れて勝負から逃げるためにそう思い込もうとしていたのかもしれない。こんな感じで、人生の多くの場面においてその場しのぎの言い訳を使って勝負から逃げてきた。それでも楽しかったし、大切な仲間もできたけれど、勝負から逃げ続けてなんとなく生きてきた自分の人生はどこか薄っぺらいように感じる。実際に大学でも正直なんとなくサッカー部に入ったし、最近まではトップチームに入れなくても楽しいから別にいいと思っていた。大学生にとって、勝負から逃げるための言い訳はいくらでもあった。
しかし、常に高みを目指そうと努力する仲間の姿を見るうちに、最近になって徐々に勝ちたいという気持ちが大きくなっていった。というかここまで来てやっと勝負が楽しくなってきた。試合前日にスタメンが発表されるときは本当にわくわくするし、試合で結果を残せたときは最高に興奮する。ずっと忘れてしまっていた勝負の楽しさと勝利の嬉しさを思い出した。それからはスタメンを取るために、そして試合に勝つためにサッカーに対する取り組み方を考え直した。今年の2月に先述の怪我と同じ怪我をしてしまったが、今回は主体的にリハビリや筋トレに取り組み、自分が少しでも強くなれるように全力を尽くした。勝ちにこだわることができるようになった今、だいぶ遅くなってしまったけどやっとスタート地点に立てた気がする。部活をやる上では初歩的なことかもしれないけど、自分にとって勝ちにこだわるようになれたことは非常に大きな進歩だった。
多くのことに気付かしてくれた北大サッカー部には非常に感謝している。自分もこれからは北大サッカー部というかっこいい集団の1人として、いい環境を作れるようになりたい。また、家族を含む自分を支えてくれているすべての人にも非常に感謝している。その人たちのためにも結果で恩返ししたい。新年度になって新1年生も練習に参加するようになり、スタメン争いはより厳しいものになると思うけれど、その勝負を楽しもうと思う。
#36 上野達也