日常

神山創(4年/FW/湘南高校)

10/22(火)、引退まであと約1週間

 今年の引退ブログは随分と締切が早い。僕の提出期限は引退してから僅か2日後。文章を書くのがあまり得意ではない僕にとってブログというのは大抵、夜書いて良い文章が書けたと思って眠り、目が覚めて読み返すとあら不思議ゴミ〜って感じたりするものだから、一朝一夕に書けるものではないのです。つまり、引退してから書き始めると、ブログを一晩寝かせて朝確認する作業が一回しかできないってことになります(引退した当日はなんか書けそうにないし)。
 それは怖いので、引退の1週間前くらいからこのブログを書き進めていました。土の汚れがもう2度と取れないであろう汚えソックスを干しながら文章を考えていると、「引退したらこんなのも干すことはもうなくなるのか〜」って気分になりました。別に感傷に浸ってる訳ではないです。ただ、日常からサッカー部が急になくなる生活を僕はどのように感じるんでしょうか…?

10/29(火)、引退から2日後

 気付いたら引退してしまいました。何書こうかな〜って引退前から考えてたのに、結局あんまり書きたいことが思い浮かばなくて、締切日の朝に頭を捻ってこれを書いています。多分駄文になります。
 そういえば、朝起きたとき寝ぼけてなのか、土グラウンドだりぃ〜って本当に一瞬思いました。このように、暫くは部活のない日常に慣れない生活が続くと思います。火曜日、木曜日は22:30には寝ることも、忙しい研究室を部活で抜け出すことも、部活の予定を見ながらバイトを入れることもなくなって、これからは久しぶりに部活のない日常が訪れます。現役時代はやりたいことがたくさんあって、それでも部活を最優先にせざるを得ない生活を送っていました。でも、かと言って部活に嫌気が差したことはあんまりなくて、やはりその理由は同期を始めとしたサッカー部の皆がいたからだと確信しています。僕は北大サッカー部で非常に本来の自分らしくあれたな〜って感じてて、また、それは僕にとって今まで決して普通のことではありませんでした。どこか自分を抑えて、本来の自分ではない誰かのように振る舞うことに疲れてしまうこともありました。そんな僕にとって、北大サッカー部の皆は一緒にいて自分勝手できる唯一無二の存在でした。

 部活がなくなるってことはすなわち、そんらサッカー部の皆と会う時間もごっそり減るってことを今更実感しています。今までの何も考えなくても顔を合わせ、適当に軽口を交わし、愚痴を言って、ブラブラと飯に行っていた濃密な生活はもう終わり、部活以外でコミュニティのない僕は、これからは人間関係の希薄な生活を送るでしょう。どれほど僕がこの4年間北大サッカー部に依存していたか、そして最後のゴールの余韻に浸りながら、残り短い大学生活を過ごしたいと思います。

 一貫性のないよく分からないブログですみません。やっぱりブログは数日寝かせるべきですね!でも、思ったことは書けた気がします。引退ブログに完成度を求めてはいけない(戒め)。
 最後になりますが、今まで一緒に居てくれた部員の人達、コーチとして指導してくれた越山さん、岡田さん、山田君、常盤君、いつも応援に来てくれたOB、応援団の皆様、そして、仕送りで生活を支えてくれて、定期的に連絡をくれた両親、みんなみんな、本当にありがとうございました。

#37 神山創

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