川口真生(2年/MG/札幌藻岩高校)
マネージャーって楽しいの？
私が、サッカー部のマネやってます
と言うと、よく言われる。
私はもちろん、｢楽しいです！｣
と答える。
だってそれは紛れもない事実だから。
でも、今更なんで “サッカー部” のマネージャーをやっているのかは、自分でもよくわからない。
幼少期にサッカーをやっていたことはあるけれど、誰かに自慢できるようなことでもない。
上手かったわけでもないし、自分から言えば言うほど惨めな気持ちになる。
ただ、ずっとサッカーは好きだったんだろうなと思う。
暇な時ボールを蹴って遊んでいたし、中学校の時は体育の先生がサッカーチームのコーチだったため、体育の最後の授業にフットサルを提案したら快諾してくれた。
高校の体育の授業にもサッカーがあったので、私は迷わずそれを選択した。
上手くなりたいと思いながらも努力出来なかったのに、それでもサッカーは好きだった。
そして、サッカーをしたいと思った時に、偶然授業でサッカーができる環境があった。
ここまで来たら、自分がプレーヤーとして参加できるサークルを探しそうである。
しかし、私は大学生のうちにマネージャーを経験したかった。
本当は、高校生の時からマネージャーに興味があった。いや、むしろもっともっと小さい時からかもしれない。マネージャーという立場は高校生でも、誰かを支えたい、役に立ちたいという思いは小さい頃から変わらずにある。
困っている人がいたら声を掛ける、手助けする。そんなことを当たり前にやっている母の姿を見て、私も誰かの力になれるような人になりたいと思った。
看護師を目指すようになったり、人のために行動するようになったりしたのは、それがきっかけでもあるだろう。
私はほとんどの新歓が終わってからサークルや部活動を探し始めた。
どうせやるならやっぱりサッカーがいい。
北大にはサッカー部があるのに、私が見た時はなぜか活動していなかった。
でも、将来的にもマネージャーは経験しておきたかったから、諦めて野球マネやろうかなと思っていた。
そんな時にインスタを見た。
お知らせ という大きな文字。
キャプションに書かれている
活動再開致しました。
とんでもない奇跡。引き寄せられているかのようだった。タイミングーーー！！！！！
大学の先輩いるし、野球でも楽しそうって思っていたのに、サッカーに取り憑かれているかもしれない私はサッカー部の見学に行った。
人見知りで知らない環境が苦手な私が1人で。
よく1人で行ったな、と今でも思う。
結局今、私は北大サッカー部でマネージャーをやっている。これもきっと何かのご縁。
選手の努力を間近で見ることができ、試合の結果に一緒に一喜一憂して、試合や練習の後にはみんなでご飯を食べる。
同期は、オフの期間に旅行に行くほど仲が良い。
大好きな先輩や同期に囲まれて北大サッカー部のマネージャーをやっていて、楽しくないわけがない。遠征1週間前にインフルになって、咳をし続けて肋軟骨が折れてでも遠征に行くくらいだ。
相当サッカー部に思いを馳せている部分があるのだと思う。
私が人生で1番最初に習い始めたのがサッカー。
学生生活最後に関わるスポーツもサッカー。
自分でも本当に不思議で仕方ないけど、気づいたら原点。
選手が1部リーグで活躍し、輝き続けられるように、これからもマネージャーとして精一杯頑張って行きたい。
2年MG 川口真生