鈴木大斗(4年/DF/仙台南高校)
11/20 10:00
こうようとそうやとの筋トレを終え、期日が明日に迫った本ブログに着手しはじめる。一体何を書けばいいか分からず、一旦スマホで雀魂をするもラスる。運ゲーに負けて悲しい。最近で唯一感情が負に動く瞬間である。部活を引退してからというもの、それほどにまで平和ぼけた日々を送っていて、むしろ現役時代は毎日が感情のジェットコースターだったなと刺激不足にさえなっている。北大サッカー部での日常はそれほどまでに充実していた。だからこそ、何度も心が折られて退部が頭を支配しかけていた時に辞めるという決断を下すことなく続けてきて本当によかった。そんなところを書いていこうと思う。少し冗長的な文章にはなりますが、自分なりに書き残しておきたいことを書いたつもりです。
サッカーの面白さに気づいて、外部のフットサルもかじるほどに一昼夜没頭していた中学生時代。もっと上手くなりたくて、高校時代は授業中も脳内でどれほどサッカーしたか分からない。どれだけラントレが辛くても、大きな怪我をして何度離脱しても、一個上のスタメンに出れなくなっても、今まで一度も部活動を辞めるという選択肢は出てこなかった。この辛い状況からどう這い上がるか、その先の景色はさぞかし最高なんだろうとしか考えていなかった。
入学して、周からの猛烈なプッシュを受けて、半ばその圧に負けるように自分は北海道大学体育会サッカー部の門を叩くことにした。あたかも不本意っぽく当時の状況を回想しているがそんなことはなく、熱中できるものがまたサッカーになる、ただそれだけだった。自分は決めたからには最後まで本気でやる性格で、これは人生のどの部分を切り取っても証明できる。だが、この揺るがない根幹がこの部活に入ってからというもの何度も揺るぎかけた。何度このサッカー部を辞めたいと思ったか分からない。
2年生で試合機会が圧倒的に減少し、サッカーをしに来ているのにサッカーができない時。楽しいはずのオフに規制がかかり続けて娯楽が失われた時。側弯症で腰にダメージが入ってコルセットをつけながら痛み止め生活になった時。色んな要因でメンタルはズタボロになった。心が本当に持たなくて、その度に学部の友達と遊んだり留学に行って人生経験を豊かにする方がよっぽど楽しいと思った。でも、辞めなかった。康大朗の言葉を借りるなら、「北大サッカー部」を続けた。皮肉なことに、北大サッカー部から逃げ出したいのに北大サッカー部に引き留められた。それは紛れもなく部員の存在。山田さんをはじめ可愛がってくれる先輩がいて、こんな自分をだいちゃんだの師匠だのと呼んで慕ってくれる後輩がいて(中にはご飯たかってくるだけの人もいたけど)、そして何より、無個性な自分に個性を見出して受け入れてくれる同期の存在が大きかった。No1の面白さを持つ奴もいればOnly1の面白さを持つ奴、めっちゃ分析して語りたがる奴、頭が意味分からんくらいキレる奴などなど、同期は個性が強すぎて外から見てるだけでも面白くて、なのに部活動には全力で、皆の熱量が高いという区別がついてて。そんな場所にジロリアンとか努力型とかバカとかそういった何気ない自分の要素を個性として受け入れて、輪の中に入れてくれる。いつでも集まりたいと思える場所があったから、どれほど辛くても離れる決断は下さなかった。自分が自分らしくいられる場所だった。この場所があったから、どれだけきつくてもしがみついて頑張り続けることができた。おかげで中高の同期と比べ物にならないくらい強い繋がりに感じています。本当に皆の人柄と温かさに感謝しかないです。ありがとう。これからはバラバラになっていくけど、定期的に集まりましょう。
サッカー部を何度も辞めたくなったけど、縁に恵まれて「北大サッカー部」を続ける選択をし続けてきて良かった。
最後まで全力で駆け抜けた、長いようで短いようで長い4年間でした。いい経験を、いい出会いを、この部活でさせてもらいました。感謝しかないです!
最後に
この4年間で関わっていただいた先輩方と後輩たち、そして岡田さんをはじめとしたOBの方々、高橋さん、本当にありがとうございました。おかげさまでどのシーンにも思い入れがあって、鮮やかな思い出で溢れた一番の大学生活になりました!
#18 鈴木大斗
