やるか、やるか!

飯田蒼矢(4年/DF/北見北斗高校)

大学サッカー、ついに最後のシーズンが始まった。振り返ればこの3年間は本当にあっという間だった。楽しかったことも、苦しかったことも、全部が今の自分を作ってくれた。だからこそ、ラストイヤーは覚悟を持って臨む。やるか、やるか。その想いで毎日を過ごしている。

僕が今年目指すのは、はっきりしてる。
「北大の右サイドバックはそうややな」
そう誰もが思うような存在になること。右サイドにいるだけで安心される。そんな存在になりたい。

そのために、この冬は本気で自分と向き合った。これまでは本当に筋トレが嫌いだったけど、武田先生と一緒に頑張った。ただ走れるだけじゃダメだと気づいた。ぶつかり合いの中で負けないフィジカル、試合の最後まで持つ体力、そして何より自信。冬に積み上げたトレーニングは、その全部を手に入れるための時間だった。筋肉量が増えたとか、数字の話じゃなくて、「戦える体」になったことが大きい。今までと同じプレーでも、確かな手応えがある。

もう一つ、自分の中で大きな変化がある。
それは少しずつ声を出せるようになってきたこと。去年までは、頭ではわかっていても、なかなかピッチの中で言葉にできなかった。流星とか岡田さんとかに声出さないと試合に出しにくいと言われ、国際大との練習試合くらいから意識して出すようにしている。守備のラインを整えたり、味方を動かしたり、自分の声がゲームの中に影響を与えられるようになってきた。

去年のチャンピオンリーグ札大戦での悔しさは今でも忘れられない。終わったあと、あのピッチで味わった悔しさが心に深く突き刺さって、しばらく引きずった。でも、あの経験があったからこそ、今の自分がいる。「もう二度と、あんな思いはしたくない」その気持ちが、今年の努力の原動力になっている。

だから、今できることはすべてやる。
プレーでも、声でも、姿勢でも、チームを引っ張っていく。
ピッチに立ち続けるために、結果を出し続けるために、自分を出し惜しみしない。

もう後悔の余地は残さない。サッカー人生、最高の形で締めくくるために。
「右サイドにそうやがいれば大丈夫」
そう胸を張って言ってもらえるように、最後のシーズンを全力で駆け抜ける。

やるか、やるか!

#35 飯田蒼矢

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