モチベーション

武市真之助(4年/GK/札幌北高校)

「承認欲求」
これが、僕のモチベーションだと思っているし、就活でもそんなことを素直に話していた。

昨季序盤、僕の姿はトップチームのゴールマウスにあった。チームの成績も良かったことから,自分の細かなプレーの善悪に関わらず、チームの守護神である自分の評価は自ずと悪くはなかった。そんな時は、今までとは打って変わって、ビデオは見返し,ミーティングでも分からないなりに、積極的に発言した。チームの結果への当事者意識があった。
ただ、シーズン中盤、自分の調子の悪化、遅刻などの部活に対する姿勢の酷さからスタメンを外れるようになり、10月に入る頃にはもう今シーズン、自分の出番がないことを悟った。

毎日の練習には必死に取り組んでいたし、100%諦めていた訳ではない。ただ、きっと僕は心の中でこの時、承認欲求の矛先を変えた。

次に、それが向いた先は就活だった。サッカー以上に明確に合否で結果が分かり、企業が自分を必要としてくれる。僕はこの就活というゲームにのめり込んだ。
飽くなき承認欲求を燃料に3月まで走り続け、 第一志望の会社に内々定を頂けた。

さぁ、就活に終止符が打たれ、承認欲求の拠り所、心のオアシスが消えた。

どうしよう…

そこで、いくつかのことを頑張り始めた。 
一つは就活支援団体TKFのメンター。それ以外にも人工芝プロジェクトやスポンサー集めもちょっと頑張ろうとしていたりする。

どれもすごくやりがいはあるし、やっていて楽しい。いっそ、ここを自分の新たな居場所にしてもいいかなとも思う。

でも、なんか違う。
俺の主軸はサッカー部にある。いや、それがいい。朝練もやり、練習で泥に塗れ、周りから怒られながらビルドを試行錯誤する自分があるからこそ他も頑張っている自分を肯定できる。 

「モチベーション」
最近、このタイトルでブログを書くと決めてからずっと考えている。
何の為にあと半年もサッカーをするのか。

色々考えてみたけど、別に何か一つの為に頑張るわけではない気がする。
承認欲求、「大好きな同期とサッカーがしたい」「翔悟に勝ちたい」、「翔悟と二人でトップの18人でありたい」、「なんか俺を尊敬してくれている賢とトップにいたい」、「親にもう一度学生リーグで自分が出ている姿を見せたい」、北大サッカー部というチームへの愛、敗戦の悔しさ、出場出来ずにチームが負けた時の何にかもわからない苛立ち、同期で数人だけBチームに呼ばれた際の悔しさを超えた恥ずかしさ、一つ一つの想いは一時的で、シーズン終了まで自分を突き動かすモチベーションにはならないかもしれない。

でも、こんな想いを自分のモチベーションという炎に日々モチベーションという名の薪をくべながら、いつしか引退の日を迎えているのだとも思う。

もう、あと半年しかない。
今までの話からすると、元も子もないけれど、モチベーションも大事だが、そんなことより目の前のボールに意味もなく、獣のように食らいつかないとやばい。
そんな風に思う。今日この頃だ。

取り留めのない文でしたが、以上を今シーズンの抱負とさせて頂きます。
今シーズンも、皆様応援宜しくお願いします。

#28 武市真之助

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