もっともっと上手くなりたい

山縣海生(2年/静岡高校)

こんにちは。山縣海生です。新2年、背番号41、ポジションは不定。

授業が始まってから、なんだか忙しい。授業と課題とサッカーで予定がパンパンになってる気がする。でも、筋肉痛で身体が動けなくなるくらいサッカーできてるからめっちゃ幸せ。部活大変だねって言われたり、ガクチカになるねって言われたり、バイトできるのって聞かれたりする。けど、ただサッカーが大好きだからサッカーをしている。ガクチカになるとか遊んだりバイトしたりする時間がなくなるとかそんな事はどうでも良くて、サッカーがとにかく好き。

こんな感じで最近の出来事と普段考えていることを文字起こしする。日記みたいな感覚で書くつもり。多分最後までは続かない。

最近、北海道にもついに春が訪れた。僕にとって春の訪れの基準はグラウンドでボールを蹴れること。先週の木曜、早速グラウンドに行った。乾いたグラウンドを見た瞬間ほんとに幸せだった。スパイクを履いて、ボールを蹴る。わっくわくでにっこにこでボールを蹴ったけど、本音は思っていたほどは楽しくなかった。北大の土グラウンドを甘く見ていたようで、想像より遥かにでこぼこだった。パス練もクロス練もはかどらなかった。とはいえ、広いところでボールを蹴れたから楽しかった。

5人でボールを蹴りながら、前々から思い浮かべていた今シーズンの目標を思い出していた。10ゴール。ボールを蹴る時は基本いつもこのことを考えている。どこのポジションをやりたいのか聞かれたり、僕の適正ポジションについて語ってくれたり、練習ビデオを振り返ると僕のいない所で議論されていたりもする。けど、ここではっきりと言う。左サイドハーフをやってたくさん点をとる。この目標を達成するために準備してきたし、イメージもできている。

4人に減ってから、簡易的なクロス練をした。上手くクロスをあげることができた。自分の点と味方の点がきれいに結びついた感覚が少し味わえた。でも、これは必然に辿り着くことなのない偶然だと自分ではわかっている。正直いうと、全部なんとなくでサッカーしている。感覚的に上手くいきそうなプレーを選ぶ。計算されているかのように美しく弧を描く超ロングシュート、ロングフィード、ノールックパスなどの僕のプレーはパッと浮かんだイメージに本能的に従って実行しているだけ。誰も予想できないプレーが時々披露できる反面、意味不明な謎のミスプレーを引き起こす。新人戦でサイドバックからロングスプリントでキーパーとの一対一をつくり大学初ゴールを決めた反面、五大戦で、バックパスを相手に奪われ失点したし、誰も走っていないところに何本もロングフィードをした。直感的なプレーはやめられないけど悪いプレーは減らさないといけない。

次の日の練習は授業があって遅れて練習に行った。頭のスイッチが授業から切り替えられず、まあまあだった。

その夜、週末のチーム分けが発表された。Bチームだった。悔しいとかの感情はあまりなくて納得していた。屋内練習で悪いプレーを連発してしまっていたから仕方ない。自分の良いプレーをまとめたフォルダを見て良いイメージをつくって寝た。

土曜日グラウンドに着くとAチームの人たちがクロス練をしていた。菅原選手の「自分にベクトルを向ける」って言っていたインタビューを思い出し、左足のキック、フリーキックの練習をしてBチームの練習が始まるのを待った。始まってみるとほとんど1年生で思ったより大変だった。ポゼッションもめちゃくちゃだった。クロス練も点と点が結びつく感覚がなかった。

Bの紅白戦開始。これがまた混沌としていた。訳あって左サイドバックをやったけど、距離感とか色々おかしくてバランスが全く取れなかった。それでも、ベクトルを向く先は自分でなければならない。思い返せば、パスミス、トラップミスがいくつかあった。散々な土グラウンドだが、メッシだったらミスせずプレーできるはず。技術面にもっとこだわらなければならない。その中でも、頭を使ってサッカーをするという面では大きな手応えを感じた。駆け引きがうまくいった感覚があった。

日曜日、同じように各チーム別で練習だった。Aチームのゲームで途中で1人怪我して僕が出た。ちょっと良いプレーできた気がしたけど、ラストプレーでミスをして失点した。改めて自分が下手で悲しくなった。その後、Bチームのクロス練が始まった。ポジションは待望の左サイドハーフで元気はすぐに戻った。

Bの紅白戦開始。始まってすぐにチャンスが来た。横パスをトラップしてバウンドを抑えて少し顔を上げたらキーパーが前に出ている気がした。もらった。そう思ってロングシュートしたらきれいにゴールネットが揺れた。めっちゃ嬉しかった。武器がないと言われることが多いが、得意なキックを生かしたロングシュートは打てば大体決まる。自信にもなった。これならやっていける。前半20分でコーナーも何本か良いの蹴れたし、良いスルーパスも出せた。後半はボランチをやった。相手ボランチには北大サッカー部のキーマンがいた。記憶の限りでは全て負けた。でも、改善策は試合後すぐに思いついた。どんな相手でも頭を使えば対応できる。サイドバックで得た経験から出した答え。それはさておき、プレスバックを怠り失点したシーンがあった。ピンチでスプリントできない選手は上手くても需要がない。改善案は根性と言われたが、心肺機能を鍛えよう。

その夜早速、練習ビデオを見返した。自分のスーパーゴールを見て満足していたが、自分のプレー全般振り返るとAチーム相手では1ミリも通用しそうになかった。そもそも、ボールに触れるかどうかも怪しい。正しいオフザボールが全くできていなかった。サイドハーフとしての経験不足が露わになっていた。頭を使い、相手の嫌なことを考えたい。10ゴールのために。

数日間のことしか書いていないのに2000字を超えてしまった。そろそろ終わろうかな。

1年前、サッカー部に入るかめちゃくちゃ悩んだ記憶がある。入部という答えを出して良かったと今は思う。サッカー部に入ったことで、多くの仲間に出会い、その仲間たちは僕に刺激を与えてくれる。この最高の環境でサッカーだけでなく多くの面で成長したい。

『成長の先に成功がある』

#41 山縣海生

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