門陽平 (1年/MF/県立浦和高校)
こんにちは。1年目の門陽平です。タイトルからもわかる通りとてもネガティブな内容になっていますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
小学四年生の時に地元の少年団に入っが自分たちの代は監督にこのままだと一勝もできないだろうと言われた最弱世代だった。1学年下との紅白戦も負けるのが普通で、たまに引き分けでもしたら一個下のやつらが罰走させられているのを見て笑っていた。今考えるととても情けない。そんな自分たちも仲だけはよく、試合は負けてばっかりであったがサッカーはとても楽しかった。
中学では少年団のみんなでサッカー部に入った。当初圧倒的に真面目だった自分は顧問の先生からとても好かれていて、一個上で出させてもらったりもした。しかしそれにうぬぼれた自分は唯一のとりえだった真面目さも失い自分たちの代の試合でも何もできなくなっていた。そのまま最後の試合でも自分のところから抜かれまくったうえ、コーナーからのラストワンプレーで相手のへなちょこヘディングシュートをゴールキーパーとお見合いし決められて負けた。振り返ってみて、入学してから何も成長してないじゃんと思った。
高校では何か新しいことをやるつもりもなかったのでサッカー部に入った。支部リーグ所属の決して強いとは言えないようなチームだったが自分にとってはとてもレベルが高くて、2年の夏くらいまではBチームの公式戦でもベンチに入ったことすらなく、バックパスをゴールに決めることとかもあった。それでも3年になるとトップチームでも途中交代で出られる程度にはなり、当時は途中から出れば活躍できるという謎の自信があった。しかし、高校最後の公式戦である選手権は今までの情けないサッカー人生でも特に情けないと感じるものでった。8月に行われた県一次予選を突破し、二次予選の初戦で県内ではそこそこ有名な武蔵生越という高校と対戦した。前半、いつも通りバナナを食べながらベンチに座って試合を見ていたのだが、ずっと攻められ続けながらも20分くらいに先制点を取った。普段全く緊張しない自分も急に緊張しだしておしっこに二回も行った。ずっと本番に強いと思っていたのに試合に出るのが怖くなった。その後味方の選手が足を攣ってしまい後半10分くらいに出ることになったのだが、普段の自信は全くなかった。そして何もできずに2点を取られ逆転された。誰かがでっかい声で「取り返すぞ」と鼓舞し、応援席からは部員や高校の友達、保護者などが応援していたが全く取り返せる気になれずに、そのまま負けた。試合後、当時の副部長は今日が自分たちのベストゲームだったと言った。自分以外のメンバーの集中力や気力は本当にすごかったが、自分は試合中に心のどこかで諦めてしまっていた。本当に情けない。
こんな終わり方は嫌だったので大学でもサッカー部に入ることにした。大学サッカーではこんな思いはしたくないので、少なくとも満足のいく4年間にしたい。
#34 門陽平