鎌倉壮大郎(4年/DF/高槻高校)
皆のブログの完成度の高さに毎度感動してしまう。各々が生半可な気持ちでサッカー部に所属していないことがひしひしと伝わってくる。それらに倣い、僕もなぜサッカー部に所属しているかを考えてみようと思う。
北大サッカー部のみんなは、こういうとびっくりするかもしれないが、僕の通った高槻高校72期間では、鎌倉といえばサッカーのうまいやつで通っていたといっても過言ではない。実際、大阪屈指の弱小校の中ではサッカーはうまい方であったが、チームメイトにやる気があるやつはいなかった。だから、周りのやる気の無さに腹が立ったこともあったが、最終的にはそこで本気でサッカーをすることはあきらめてしまっていた、と今になって思う。そして、僕にとってサッカーをすることは、優越感に浸ることが出来るもので、自己肯定感を上げてくれる一コンテンツでしかなかった。そういう経験から浪人を経て大学に入るもサッカー部に入ることはしなかった。やる気の無いやつとサッカーするのが嫌だったし、サッカー以外のことをしてみたいと思っていたからだ。しかし、2年の始まり、気づいたらサッカー部に入部していた。サッカーをしていた時に感じた”あつさ”をもう一度感じたいと思ったからだ。
しかし、いざ入部してみると僕より下手な奴が見当たらなかった。そんな状況でとてもではないが、優越感には浸れない。劣等感を感じてしまう場面だって少なくないし、今だってその状況は変わらない。気持ちよくなるためにサッカーをしていた高校生の時の自分ならば、すぐにやめてしまっていただろうと思う。では、なぜこのチームで僕はサッカーを続けているのか。それは紛れもなくチームメイトのおかげである。卒部された先輩方、同期のみんな、後輩たち、サッカーの技術に関係なくみんな漏れなくサッカーに対して本気である。これだけ一つのことに熱中できる集団に自分も所属し、同じく高みを目指したい。あいつらと燃えたい。そう思わせてくれる集団であるから、僕はこの場所から離れたいとは思わない。
2年から始まった僕の大学サッカー人生もラストシーズンに入ろうとしている。もう大した技術の向上は見込めないかもしれない。けれど、最高学年として、今まであつくさせてもらった恩返しとして、最後は俺が周りをあつくさせる立場になろう。
#39 鎌倉壮大郎